住宅を建てるときの判断材料のひとつに
どんな構造をしているか、ということがあるかと思います。
住宅の構造に使われる材料は、
鉄、コンクリート、木材などがあります。
基礎はほとんどの建物で鉄とコンクリート、
鉄筋コンクリート造ですよね。
その上の部分は大きく分けると、
鉄骨造、RC造、木造となります。
鉄骨造の中でも6㍉以上の鉄板を使った重量鉄骨造、
頑丈で広い間口や高い階高にも対応できます。
鉄は熱伝導率が高く、火災の熱や錆びの心配があります。
熱伝導率λ(w/mk)
鋼材:53 ≫ コンクリート:1.6 ≫ 木材:0.2
軽量鉄骨はプレハブメーカーが多く採用していて、
工場での生産のウエイトが多いので
品質が一定で安心感があり、工期が短く、
現場での打合せ時間もほとんど要りません
一方、プランの自由度が限られたり。
道路事情や土地条件に限りがあるところは
建てることができない場合もあります。
開口や間仕切りの変更などの
リフォームはほぼできないと言ってよいかも。
工場で組立られ、トレーラーに揺られて
数百キロ、現場へ運ばれてきます。
鉄筋コンクリートは
文字とおり鉄筋+コンクリート、
重量は重く、高耐久で造形性が良い。
しかし、施工する職人さんの
技術差が大きく出でしまい
品質に差が生まれてしまいます。
木造枠組壁工法=2×4は
木造を大きく2つに分けるもののひとつで
もともとは北米で作られていましたが
日本でもその技術が発達し、
メジャーな存在に。
2インチ×4インチのSPF材を基本材としている
ことからこの名前がつきました。
合板に釘を打ちまくって組立てるので
モノコックな構造で地震に強い、と言われてます。
間どり替えなどのリフォームは苦手です。
長年、日本で培われてきた工法で
一番歴史がある木造の王者、
木造軸組工法。
日本の住宅の実に8割がこの構造です。
木材は、軽量で加工しやすく、調湿機能があります。
手加工の欠点をプレカットという
工場ラインで加工するようになってから
格段に精度や強度が向上しました。
デザインの自由度は広く、
日本の気候風土に適していると言われています。
それぞれの構造に特徴があります。
構造見学会などで中身をしっかり
見る事が出来る住宅会社は
安心感がありますね。
そうでなければ、
住宅展示場や完成見学会などで
きちんと説明をしてもらうとよいですね。
太陽光パネルやHEMSなど
電化製品の様な家に
ごまかされずに、基本的な
「構造材」もしっかり見て行きましょう。