住宅関係の広告などに
「健康」、「健康住宅」などの文字を良く見ます。
「健康」と「住宅」この二つにどんな関係があるのでしょうか。
よくあるのは、「うちは自然素材を使ってますから。」とか、
「調湿機能のある材料です。」などの説明です。
確かに、木材を内装に使うと学習効率や睡眠効率が
向上することがデータで示されています。
木材や珪藻土、漆喰などは湿度を調整する機能を持っていて
住宅の内装仕上材には好適で、積極的に使いたいものです。
だた、仕上材をそれにしたからといって本当の「健康」と
言えるのでしょうか?
家庭内事故死は増加傾向にあり、
1995年には約10000人だったのに
2010年には交通事故死の約7000人を
大きく超えて14000人となっています。
季節でみると、冬季間の循環器疾患が多く発生しています。
これは住宅の寒さ改善で防げるものです。
住宅内の部屋毎の温度差に原因があるのです。
住宅を高断熱化すると、
アレルギーやアトピー、喘息、糖尿病、心疾患などの
有病割合が改善される、との報告もあります。
住宅を建てるときは限られた予算の中で計画する方がほとんどです。
限られた予算の中では優先順位をきちんともつ事が大切です。
仕上材を替えただけで「健康住宅」を名乗っているものでなく、
真の「病気になり難い住宅」を理解して、
住宅会社を選ぶと良いでしょう。